
画像がどんどんブレていくことで、蓮治が千尋を理解し切れていないこと、徐々に関係が破綻して行ってる事を表現してるシーンだと思うけど。ホントはブレちゃいけなかったんですよね。というか初めに障害のことをもっと考えておかなくちゃいけなかった。たまに会うだけならともかく、小説を書く手伝いをするとなるとそれだけいっしょにいる時間が長くなって、記憶障害による感覚のズレを意識せざるを得なくなる。千尋はこうなることを初めから意識してた、それでも蓮治を信頼した。だから蓮治はブレちゃいけなかった。二人の関係が切ないです。

千尋が蓮治にキスを求めるシーン。千尋にしたら感情の連鎖がなくて、頼りになるのは日記に書かれてる情報だけ。それでもその日記っていう情報の蓄積から、蓮治は信頼できるし好きだと言える相手だと思った。だから「告白」って感情じゃなく、千尋なりの好意の表現、キスって「行動」で踏み込んだんだと思うし、千尋にとってはすごく勇気のいることだったはず。ここで蓮治が受け止めてあげられたらハッピーエンドだったんだけど、まだ乗り越えなきゃならない壁があるみたいだ。このままだと二人が可哀想すぎる、蓮治が千尋を受け入れられるくらいもっと成長してくれるとに期待。本当にすごく難しいことなんだろうけど…。

Bパートはもうorz 留守電99件はキツかった。みやこってなんかずっと底知れなさがあって嫌なキャラだなぁと思ってたんだけど(ぇ こういうものを抱えてたからだったのかなぁ。主張はしっかりしてるように見えて、なんというか紘のことを自分のために利用してるというか…依存してるというか、そんな感じがする。漫画的な絵だったのはなんか意味があったのかな、ただ漫画家の紘に電話してるからだろうか?しっくりくる意図が汲み取れなかった。

そういえば映像的な演出はいつも凝ってましたね。新房監督でなくてもそこはシャフトって感じです。紘が景と千尋に出会ったときは、一本だった道の背景が次のカットで二又に、その次ではいくつもに分岐されていてこれからの出来事を暗示してるし。オープニングも最初見たときはなんだこの洋楽かぶれは(ぉ とか思ったけど、英字が、テーマであろう「記憶」や「夢の中」を表現してるようにみえるし、ペンも紘の仕事道具でありながら「記憶」を書き足す道具のようでもあるし、あらわれては消えるみやこたちは暗い「夢」や消える「記憶」のようだし、そんなことを考えているといつのまにやら好きなオープニングになってた。難解だけど読み解くとハマる、そんなアニメなのかなと思う。それだけに感想書くのパワーいりそうでスルーしてるけどw 今後の展開にも期待してます。できればハッピーエンドに。


アニメ感想【済】07年 10〜12月/ナイウィ、シャナ2、クラナド、ダブルオー、みなみけ、バンブー、キミキス、ドラゴ、ef、こじか
|
【2007-11-22(Thu) 17:36:15】
|
Trackback:(8) |
Comments:(2)
どうやってトラックバックすればいいのか解らないので、コメントで済まさせていただきます。
私は新房昭之さんの研究をしていて、今回の『ef』でも小論文のようなモノを書かせていただきました。よければ、ご参照ください。
http://savarin20022000.blog119.fc2.com/blog-entry-12.html
私は新房昭之さんの研究をしていて、今回の『ef』でも小論文のようなモノを書かせていただきました。よければ、ご参照ください。
http://savarin20022000.blog119.fc2.com/blog-entry-12.html
2007-11-25 日 12:31:05 |
URL |
左手信一 #FVwvSS3E [ 編集]
>>左手信一さん
読ませていただいて、良くも悪くも新房昭之という人物はパワーのありすぎる人物なのかなということを思いました。新房監督は幽遊白書という作品で演出・絵コンテを担当されていました。彼の担当した回、『52話・幻海散る!』、『58話・究極奥義! ほえろ黒龍波』、『74話・テリトリーを打ち破れ!』などは今の新房監督の技法の原点を感じさせる斬新な映像表現で今でも鮮明に覚えています。それでも今の新房監督の映像表現よりは若干マイルドな(自分にとってはちょうどいい)表現でした。これは監督ではなく演出・絵コンテというポジションであったため(他の人というフィルターを通した)ためだと自分は見ています。今回efでの監修というポジションはこれと似た状態にあるのではないでしょうか。肩書きは違えど大沼心というフィルターを通す事で、いわゆる新房節、時には刺激的で時にはやりすぎな新房昭之、という色をフラットに整えることになった。ef7話を見ていて感じた驚きや感動を素直に受け取れたのは新房昭之・大沼心という個性がちょうどいいバランスで表に出たためだったのかなと、読ませていただいて思いました。
長文になってしまったのでorz こっちにも。
読ませていただいて、良くも悪くも新房昭之という人物はパワーのありすぎる人物なのかなということを思いました。新房監督は幽遊白書という作品で演出・絵コンテを担当されていました。彼の担当した回、『52話・幻海散る!』、『58話・究極奥義! ほえろ黒龍波』、『74話・テリトリーを打ち破れ!』などは今の新房監督の技法の原点を感じさせる斬新な映像表現で今でも鮮明に覚えています。それでも今の新房監督の映像表現よりは若干マイルドな(自分にとってはちょうどいい)表現でした。これは監督ではなく演出・絵コンテというポジションであったため(他の人というフィルターを通した)ためだと自分は見ています。今回efでの監修というポジションはこれと似た状態にあるのではないでしょうか。肩書きは違えど大沼心というフィルターを通す事で、いわゆる新房節、時には刺激的で時にはやりすぎな新房昭之、という色をフラットに整えることになった。ef7話を見ていて感じた驚きや感動を素直に受け取れたのは新房昭之・大沼心という個性がちょうどいいバランスで表に出たためだったのかなと、読ませていただいて思いました。
長文になってしまったのでorz こっちにも。
宮村みやこの家庭は、崩壊していたのね。色のない世界。音がない世界。留守電の声が、虚しいです。どんどん留守電の内容が崩壊していく宮村みやこ。
【2008-08-19 Tue 06:16:29】 | ゼロから
【2008-08-19 Tue 06:16:29】 | ゼロから
― ef - a tale of memories ― 忘れたくない思い、ありますか ・ ・ ・ ・ 今期のアニメでも、この作品は自分の中ではかなり評価高いです!感想書きにくそうだったので、レビ...
【2007-11-24 Sat 21:46:39】 | 荒野の出来事
【2007-11-24 Sat 21:46:39】 | 荒野の出来事
みやこ、落ち着いて〜(;´Д`)
【2007-11-24 Sat 09:52:52】 | 空色☆きゃんでぃ
【2007-11-24 Sat 09:52:52】 | 空色☆きゃんでぃ
ef - a tale of memories. 第7話 「I...」 見ました女の子は世界に一人、だから彼女は神様だ物心がついたときにはそこにいた、他には誰もいなかった何もすることがなかった、そ...
【2007-11-24 Sat 01:46:06】 | れ〜な♪の日記
【2007-11-24 Sat 01:46:06】 | れ〜な♪の日記
○第7話スタッフ脚本 高山カツヒコ絵コンテ・演出 大沼 心作画監督 潮月一也・玉木慎吾大沼さん、あなたは一体どこまで行ってしまうんだ・・・その「魅せる」映像に...
【2007-11-23 Fri 15:51:22】 | かがみのひだまり日誌
【2007-11-23 Fri 15:51:22】 | かがみのひだまり日誌
ef - a tale of memories. 第7話感想いきます。
【2007-11-23 Fri 11:55:04】 | AAA〜悠久の風〜
【2007-11-23 Fri 11:55:04】 | AAA〜悠久の風〜
繰り返される結末、無くした色
【2007-11-23 Fri 04:19:37】 | Hiroy's Blog
【2007-11-23 Fri 04:19:37】 | Hiroy's Blog
アニメ名:ef - a tale of memories.話 数:第07話タイトル :「I...」評 価: smash:★★★★☆
【2007-11-22 Thu 23:49:02】 | アニオタライフ - アニメ評価・アニメ感想
【2007-11-22 Thu 23:49:02】 | アニオタライフ - アニメ評価・アニメ感想